2022年1月10日

風をこぐ

橋本貴雄 著、モ・クシュラ、3,200円+税

モ・クシュラさんから新刊を御恵投いただきました。散文詩をまとめたような美しい写真集です。俺ごとき無粋者が説明するより、作家の多和田葉子氏による帯の言葉を書き写しておきましょう。

——写真の中の一匹の犬を見ていたら、いつの間にかわたしの心の奥深くに入りこんでいた。知らない犬なのにどうしてだろうと驚きながら、こんなことを思った。人は誰もが怪我をした犬を心の中に飼っている。その犬を大切に見守りながら旅すれば、風景はこんなにもしみじみと見えてくるのだ、と。