今年、印象に残った映画や演劇などから10本選んでみました。新作旧作を問わず、順不同です。
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ブリュノ・デュモン「ジャネット」(映画)*スクリーンに〈聖なる空間〉が立ち上がることの驚きと悦び。創意に溢れる振付けも素晴らしい。
日本のラジオ「画廊にて 他3篇」(演劇)*屋代秀樹によるコントの短編集。その悪魔的切れ味は他の追随を許さず。小劇場界でも数少ない鋭敏な政治意識を見せる。
ケリー・ライカート「ウェンディ&ルーシー」(映画)*アメリカという土地を徘徊することで練り上げられる〈アメリカ映画〉の真髄。
レオス・カラックス「アネット」(映画)*映画の冒険を成功へと導く演技、撮影、音楽の精緻なコラボレーション。
ホン・サンス「INTRODUCTION」(映画)*画面のざらついたモノクロームな質感が心に染みる。映画芸術の物質性について考えた。
シヅマ「4.48Psychosis」(演劇)*言葉と身体の関係を問い続けるタフでクールな一人芝居。原作はサラ・ケイン、翻訳・演出は辻井彰太、出演は河原舞。
肋骨蜜柑同好会「田瓶奇譚集」(演劇)*舞台劇としての「ホラー」に光を当てた画期的アンソロジー。
タル・ベーラ「ダムネーション/天罰」(映画)*ノワールな宇宙を動き回るカメラ。主人公の男が野良犬と戯れるラストカットは〈永遠〉への入口。
神威少女パンク。「通り魔の季節」(演劇)*作演の政木コヲタはカオスチックな群像劇に才能を発揮。「ガラ版トロイアの女」の演出も忘れ難い。
石ノ森章太郎&白石和彌「仮面ライダーBLACKSUN」(ドラマ)*日本軍の731部隊から新左翼のテロリズムへ、あるいは現代の排外主義…。戦後日本史の闇を切り裂く大人のダークファンタジー。
