今年は新旧の3作品をまとめて編集し、夏以降に3回上映した。苦労したのは圧倒的に編集だったが、俺の個人的なスキル不足もあるのでどうこう言えない。上映は年内にいろんな環境で試せたし、企画立ち上げから上映までのサイクルがまがりなりにも完了した。ただ、いくら必死に作っても最終的にイメージ通りの上映ができなければ意味がないので、その印象を記しておきたい。
1回目の上映。昔、映画の業務用試写をやっていた施設を使った。当然、とても映画の見やすい設計になっている。音響は期待以上に素晴らしかった。ただし、スピーカーがスクリーンの両端にあるらしく、座席の位置によって音の定位が大きく変わる。画面の解像感はとても高いが、なぜか明暗の調整が上手くいかず、暗いシーンが明るすぎて失望した。もともと明るい画なら「美しく高精細な」映像を堪能できる機材なのだから、暗い画面の輝度や明度を持ち上げるようなチューニングがなされているのではないか?と思った。
2回目は、大型テレビの設置されたレンタルルームを借りた。おそらく、テレビのデータ処理能力が追いついていなかった。特に、画面の明るさが安定せず、画と音の同期にも問題があった。廉価なテレビの限界なのだろう。音は良いはずがないと思ったので、自宅で使っているモニタースピーカーを持ち込んだ。パワーはないが狭い部屋だから…
3回目の上映は、基本的にレンタル使用するミニシアターだった。椅子は可動式でフロアの傾斜も緩く、多目的用途を想定していた。音響はフロント、リア、ウーハーの基本的なシステムで、音圧はイマイチ。ちょっと物足りなかったな。画面の解像感は高くないものの、1回目の上映と違い、暗いシーンがちゃんと暗かった。そこ、めっちゃ大事だ。ゆえに、1回目よりも「汚い」画に見えたが、俺は撮影用の照明も使わないし、Lo-Fiなトーンを狙ったカットも多いので、全体的には許容範囲に収まったと思う。
2回目のレンタルルームは非常手段として使えるか試してみたという感じだった。うーん、ここのテレビはやっぱり困るな…。1回目の試写室と3回目のミニシアターでは一長一短。ちなみに使用料金は後者のほうが2割以上安い。会場のアクセスも良い。それでも、ちゃんと映写の画質を調整するなら試写室がベストかな?(音響の違いが決定的)むろん、パブリックスペースとして優れた多目的シアターも捨て難く、イベントの内容によっては3回目の施設も使いたいところだ。