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| Ludwig Wittgenstein(1889−1951) |
1 世界は成立していることがらの総体である。
1.1 世界は事実の総体であり、ものの総体ではない。
1.12 なぜなら、事実の総体は、何が成立しているのかを規定すると同時に、何が成立していないのかも規定するからである。
1.13 論理空間の中にある諸事実、それが世界である。
1.2 世界は諸事実へと分解される。
2 成立していることがら、すなわち事実とは、諸事態の成立である。
2.01 事態とは諸対象(もの)の結合である。
2.021 対象が世界の実体を形づくる。それゆえ対象は合成されたものではありえない。
2.0231 世界の実体が規定しうるのは、ただ形式のみであり、実質的な世界のあり方ではない。なぜなら、世界のあり方は命題によってはじめて描写されるのであり、すなわち、諸対象の配列によってはじめて構成されるからである。
2.025 実体は形式と内容からなる。
2.026 対象が存在するときにのみ、世界の不変の形式が存在しうる。
2.1 われわれは事実の像をつくる。
2.11 像は、論理空間において、状況を、すなわち諸事態の成立/不成立を表わす。
2.12 像は、現実に対する模型である。
2.17 像が像という仕方で現実を——正誤はともかくとして——写しとっているために現実と共有していなければならないもの、それは写像形式である。
2.2 像は写像されるものと写像の論理形式を共有する。
2.201 像は諸事態の成立/不成立の可能性を描写することによって現実を写しとる。
出典:ウィトゲンシュタイン「論理哲学論考」野矢茂樹 訳、岩波文庫、2003年刊
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分析哲学のもっとも有名な本からの引用です。でも、俺にとっては映画理論の最重要レファレンス。自分が何を撮るべきか?撮ったそのカットは映画として意味があるのか?なんて問いは、それが世界の「像」たりえるかどうかに尽きると思うので。
